ホームページをリニューアル致しました。※アドレスも変更になっております

2012 北海道中会 書記だより No.2

常置委員会

2012年4月21日
2012年度 第2号
北海道中会書記 稲生義裕

今回は、第61回定期中会で審議された6つの建議案を中心にお伝えします。

●建議案(1)教職福祉厚生金庫規定細則第1条2項の改正に関する建議案(修正可決)

〔建議案〕教職福祉厚生金庫規定細則第1条2項の次のように改正する。
〔現行〕 第1条(教職及び家族の福祉厚生)(第18回中会制定)

(2)病気の場合 見舞金適当額
ただし、療養期間1ヶ月を超えた場合、治癒するまでに毎月20,000円
〔改正内容〕第1条(教職及び家族の福祉厚生)(第18回中会制定)
(2)傷病の場合 見舞金として20,000円を支給する。(第61回中会改正)
〔提案理由〕実情に即して一傷病一回の見舞金に改める。

提案者 常置委員会

●建議案(2)伝道局維持献金算出方法変更に関する建議案(修正可決)

建議案〕 従来の算出方法によって、伝道局維持献金額が1万円以内となる教会(伝道所は除く)は維持献金を1万円とすることとする。ただしこの方法は、2013年度から実施する。 〔提案理由〕 すべての教会が伝道局維持献金に参加するため

提案者 常置委員会

続く4つの建議案は、すべて中会機構の簡素化と簡素化に連動する地区制に関わり、生まれ変わる中会諸委員会機構の骨格を生み出すものです。

●建議案(3)中会機構の簡素化に関する建議案②(可決)

〔建議案〕 第60回定期中会の委託に基き、同定期中会に提出した「中会機構の簡素化に関する建議案」①の未審議・未採決部分について、以下に示す「中会の機構の簡素化案②」に従って改訂する。なお、本建議案が可決されることで、第60回定期中会に提出された「中会機構の簡素化に関する建議案」全体が可決されたこととなり、2013年度中会委員選考から運用が始まる。

提案者 常置委員会

中会機構の簡素化案②

現在の中会機構 中会機構の簡素化案
※委員長、書記、会計は互選 8※委員長、書記、会計は互選 
常置委員会(※議長、書記含) 6常置委員会(教職2、長老2、議長、書記) 6
選考委員会(※議長、書記含) 8選考委員会(教職1、長老1、議長、書記) 4
伝道局理事会(※議長含) 伝道局理事会(教職3、長老3、議長) 7
研修会委員会 9
長老会 4(長老部 …3) 
日曜学校委員会 4(日曜学校部 …3) 
教会音楽委員会 4(教会音楽部 …3) 
修養会委員会 6
壮年部 4(壮年部 …2) 
婦人会指導教職2(婦人部 …2) 
(青年部 …2) 
ヤスクニ問題委員会  6ヤスクニ・社会問題委員会(教職3、長老3) 6
「教会と社会」委員会 4
小会記録審査委員会 6小会記録審査委員(教職3、長老2) 5
諸報告審査委員会 6諸報告審査委員会(教職2、長老2) 4
教師試補試験委員会 3教師試補試験委員会 3
財務委員 5財務委員        *4(長老3、書記)   
その他/常置委員選出による委員 その他/常置委員選出による委員 
中会事務委員 2中会事務委員 2
青年部高校生部指導委員会 4
伝道者養成委員 3(教職1・長老1・大会神学校委員1)
現有委員      76名   改訂後委員      60名*58名  

*印の数字は、建議案(財務委員会の責任体制強化と簡素化)可決に よる減員が実現した際の委員数です。 青い色の文字部分が、このたびの建議案(3)の審議対象です。

●建議案(4)地区制についての建議案(可決)

〔建議案〕 第60回定期中会の委託を受けて、中会の地区制に伴う地区割りを下記の通り建議する。
〔提案理由〕 現在の地区割りを改組し、2013年度より下記のように4地区を設け、総合的な地域全体を網羅した教会形成や伝道、人材育成、応援体制の強化、課題の共有や援助等にあたるための新しい体制を作るため。

提案者 常置委員会

<道北・空知地区>
旭川教会・美深教会・稚内萩見教会・美瑛伝道所・富良野伝道所・滝川教会・聖園教会・奈井江伝道所・夕張伝道所

< 道東地区>
釧路教会・帯広教会・北見教会・遠軽教会・佐呂間教会

<道央地区>
小樽シオン教会・札幌発寒教会・札幌琴似教会・札幌桑園教会 札幌北一条教会・札幌手稲前田伝道所・札幌豊平教会・札幌白石教会 森林公園教会・北広島山手伝道所

<道南地区>
函館相生教会・伊達教会・室蘭教会・苫小牧教会・遠浅教会・森伝道所 北桧山伝道所

〔備考〕 地区の判断によって、その地区の中に、小地区を設けたり、また他地区との集会の共同開催を行うこともできることとする。

●建議案(5)中会機構の簡素化に伴う会計システムの簡素化に関する建議案(可決)

〔建議案〕
「中会機構の簡素化に関する建議案②」の可決による各理事会・委員会の改組に連動する会計システムの簡素化のために、「中会会計」「伝道局会計」「教職福祉厚生金庫」「ヤスクニ・社会問題委員会会計」「連合婦人会会計」以外の各委員会会計実務を中会事務に一元化する。ただし2013年度より実施とする。

提案者 常置委員会

〔提案理由〕
委員会の委員数減員に際して各委員会会計実務の負担軽減(決算報告書の作成・手持ち資金の管理の手間を省くこと)が出来る。また、各委員会会計の繰越金適正化が期待でき、監査業務の簡素化も実現できる。

〔会計処理の実際は〕
中会会計の実務を行う中会事務委員が出納を一元管理する。各委員会会計は中会事務委員と連絡を取り送金を受けて委員会活動にあたる。

●建議案(6)財務委員会の責任体制強化と更なる簡素化に関する建議案(修正可決)  

〔建議案〕
「中会機構の簡素化に伴う会計システムの簡素化に関する建議案」の可決による会計システムの部分的一元化実現に伴って求められる責任体制を確立する。そのために4会計担当者の集合体である現在の財務委員会を選考委員による選考と変更し、且つ更なる簡素化を促進するために現在の財務委員5人体制を、選考委員会選出の長老3名(内1名は中会会計を担当)と中会書記で構成する4名体制とする。ただし、2013年度選考より行なう。

提案者 常置委員会


建議案(4)~(6)が上記の内容で可決または修正可決されたことによって、2013年度からは、これまでとは異なった委員会の体制のもとに運営がなされます。建議案の文面では、分かりにくい面もありますので、次に変化の概観を描写いたします。


①第60回定期中会(2011年3月 苫小牧教会)での既決事項は、次の通りです。

〔委員数の減員、その1〕

  • 常置委員は、現在の8名(教職3・長老3・議長・書記の8名)から、2名を減じて6名(教職2・長老2・議長・書記の6名)に。
  • 選考委員は、現在の6名(教職2・長老2・議長・書記の6名)から、2名を減じて4名(教職1・長老1・議長・書記)に。
  • 伝道局理事は、現在の8名(教職3・長老4・議長)から長老1名を減じて、7名に。
  • 小会記録審査委員は、現在の6名(教職3・長老3)からの長老1名を減じて5名に。
  • 諸報告審査委員は、現在の6名(教職3・長老3)から教職・長老共各1名を減じて4 名に。
  • 教師試補試験委員は、従来通り教職3名によって担います。

②第61回定期中会(2012年3月 札幌琴似教会)では、先の4つの建議案可決によって、次のようになります。

ⅰ〔委員会の統合と委員数の減員〕

日曜学校委員会・教会音楽委員会・長老会委員会の三つが「研修会委員会」という一つの委員会となり委員数は合計12名から9名に減員。壮年部委員会・連合婦人会指導教職・青年部高校生部指導委員会の三つが「修養会委員会」となり、委員数は合計10名から6名に減員。ヤスクニ問題委員会と「教会と社会」委員会が統合されて「ヤスクニ・社会問題委員会」となり委員数10名から6名に減員、となります。

ⅱ〔伝道者養成委員会の新設〕

常置委員会が教職1長老1名お選び、更に大会神学校委員1名が加わり、伝道者を志す人材の発掘と養成に努めます。

ⅲ〔各委員会会計の一元化〕

「研修委員会」「修養会委員会」「伝道者養成委員会」の出納管理は中会会計の責任となり、委員会には帳簿が不要となり、会計の年次報告書も、中会会計実務者(中会事務委員)が作成します。各委員会の会計担当者は、中会会計実務者と連絡を取り、金銭の出納や使途の報告をして頂きます。各委員会は、定期中会時に承認を得るために予算を立てて中会に臨む方向になりましょう。委員会の銀行口座は送金用に使い、資金管理の目的では使いません(ただしヤスクに献金や連合婦人会会費など独自の入金がある場合は例外です)。各委員会が繰越金を管理することは、原則的に無くなります。

ⅳ〔財務委員会の強化〕

現在の財務委員会は、中会会計担当者(常置委員の互選で決めている)・教職福祉厚生金庫及び教職退職金会計担当者・伝道局会計担当者・ヤスクニ問題委員会会計担当者の4者が寄り合い、中会書記を加えて、5名で構成しています。この財務委員会を廃し、中会の会計の全体を視野に入れる財務委員〔長老3名〕を選考委員会が推薦し中会会議で決定し、これに中会書記を加えた4名で新財務委員会を構成します。新財務委員会は、中会全体の予算配分・予算執行状況を視野に入れ、限られた資金を最大限有効に用いるよう努めます。 中会全体で、委員数は76名から59名に減ります(22%減)。委員数の減は交通費会議費等の削減につながりますが、これによって機能低下を招いてはなりません。

ⅴ〔新しい地区制〕

新しい地区制についての建議案が可決され、2013年から全道を大きく「道北・空知」「道東」「道南」「道央」の4地区に分けました。地区割りは、その時代ごとに異なった意味付けがなされ、ここまで推移してきましたが、新しい地区制においては、地区主体でありながら、地区と「研修会委員会」や「修養会委員会」との連携を生かすところにあります。地区にとっての必要や個性に応じた集会を地区が計画し、地区の求めに応じて「研修会委員会」や「修養会委員会」が、これをサポートする。時には、「研修会委員会」や「修養会委員会」がコーディネートする地区集会が生まれても良いでしょう。とにかく、この仕組みを柔軟に生かして、地区も全中会も、もちろん各教会・伝道所も、力を得て生かされていく事が大切なことです。また諸集会の開催は、地区に軸足を移していくという方向にありますが、全中会規模の集会の持つ意味を否定するものではありません。必要に応じて、地区内で、また地区を自由に超えて、更に全中会規模で、キリストの実を結んで生きたいものです。


婦人(女性)の集いは、これまでも中会連合婦人会と、地区によってはそれぞれの地区婦人修養会というように、中会と地区との2様の活動を展開してきました。これからの活動の形は、これまでを基礎にどのように変化を遂げていくのか、婦人(女性)の皆様の主体的決定によって決められていきます。ただ中連婦指導教職という立場の教職が活動を共にすることは無くなり、修養会委員会が関わることになります。

いずれにせよ、種々のお手伝いをするのが、「研修会委員」や「修養会委員」です。初めての試みですから、手探りで進めていくことになりますが、「研修会委員」や「修養会委員」の果たす役割は極めて重要です。教会数が少なく互いが遠くはなれている地区ほど、地区毎の活動に大きな物理的困難があることは言を待ちません。こうした地区にとっての有益な支援や共同作業がどのように可能となるのか、そこが新しい地区制の成否を決めるポイントの一つであると言えましょう。

さて最後に、新しい中会体制を担い機能させる委員はそれぞれ重要な働きに召されますが、この委員を選び、中会に提案するのが選考委員です。特に今年の選考委員は新体制を起動させる委員を適材適所に置くための案を作るという役割にあります。定期中会では、選考委員の選挙が行なわれ次の方々が選ばれました。

< 2012年度中会委員一覧 >〔続き〕

*前号の「2012年度中会人事」という表現は適切ではありませんでした。 「中会委員一覧」と訂正させていただきます。

選考委員 久野牧(函館相生教会牧師)、秦利器(苫小牧教会牧師)、加藤渥(北一条教会長老)、熊敏彦(発寒教会長老)。 この4氏に議長と書記が加わって選考委員会を構成します。


●厚生年金保険料補助の申請を受け付けます。

申請条件に該当する教会・伝道所には、Eメールまたは郵便にて、申請ご案内と申請用紙を送付いたしました。ご検討の上、補助を希望する場合には書記宛に申請を。